今回は
・1歳児~2歳児の子の通常時の発達特徴のご紹介 ・1歳児~2歳児の子の発達障害のサインのご紹介 ・発達障がいのチェックリスト ・発達障害の疑いがある場合の相談先について |
を、ご紹介していきます。(5分ほどで、具体的な内容が確認できます。)
1歳児の発育は個人差がある
まずは大前提として、基本的にお子様の発育には個人差がございます。
・1歳から発達して歩けるように
・好奇心が芽生えたり
・自我が芽生えたり
する様になります。
あくまで目安ではありますが、まずは通常の発達の場合(1歳児~2歳児)の、特徴をご紹介します。
通常の1歳児の発達の特徴【1歳0か月〜4か月】
・足腰の力が発達してくる。
よちよち歩き、つかまり立ちや伝い歩き、しゃがみが可能になってくる時期です。
・喃語(なんご)を発せられるようになる
喃語(なんご)とは「アー」「うー」等の、しっかりとした言葉ではない発生のことです。段々と、ママ・パパ等の言葉で話し始めます。
・離乳食から幼児食に。食事回数も1日3回に。
少しずつ大人同様の食事が出来るように練習を始める時期となります。
歯についても、奥歯を含めて6~8本ほどの歯が生えてきているので、徐々に前歯などで食べ物を嚙みちぎれるようになってきます。
・指先の力が強くなってくる
1歳を過ぎる頃、指先が発達してきます。
今までは、5本すべての指でつかんでいたのが、親指と人差し指で上手に「つまむ」こともできたりしてきます。公園では小さな石や砂をいじったり、家では、落ちていたゴミをつまんだりするようになってきます。
通常の1歳児の発達の特徴【1歳5か月〜11か月】
・駆け足、階段の昇り降りが可能に
1人で歩いたり、しゃがめるようになったら、次は走ったり、階段の昇り降りが出来るようになってきます。階段の昇り降りについては、危ないので大人のサポートが必要です。
腕力も発達するため、重い椅子などの物を動かしたりするケースも出てきます。
・2語を使った会話が出来るように
今までは、「ブーブー」など、1語しか使用して話せなかったのが
段々と「ブーブー大きい」「パパまって」など、簡単な2語文を話せるようになってきます。
自分の名前も認識し始める時期となります。
・自我が目覚める
1歳6か月~頃より、徐々に自我が芽生え始めます。段々と自己主張をしたり。嫌なことが具体的になってきます。
・言われた内容を理解して、動けるように
話を理解して、言われたことを出来るようになってきます。
「待っててね」「それちょうだい」など、簡単な内容を理解できるようになってきます。
続いて、発達障害の子の特徴(1歳児~2歳児)をご紹介します。
まずはリストをチェックしてみてください。その上で早期発見のためのポイントも
ご紹介します。
一歳児~二歳児にみられる、発達障害のサイン(チェックリスト)
・子どもと目が合わないor目が合ってもそらす傾向がある ・抱っこ、おんぶなどを小さな時から嫌がる傾向がある ・体を触ったりすると嫌がる傾向がある ・布団等の柔らかい場所だと、足をつけて歩く ・癇癪を起すと、どうやっても落ち着かず、30分以上泣いてしまう ・家族・大人・外音などに興味を示さない傾向にある ・あまり笑わないorあやしたりくすぐったりしても笑わない ・ほとんど泣かないor些細な事で激しく泣く ・初語がかなり遅い ・夜中にちょっとした音ですぐに起きてしまう ・ママ・パパがいない中で、長時間一人でも平気な傾向にある ・おもちゃ等の、ものを整然と並べて遊ぶ傾向がある ・いつも同じものを使って遊びたがる傾向がある ・大人や親の真似をあまりしない ・名前を呼んでも振り向いてくれない。振り向こうとしない ・クレーン現象(人の手を取ってものを取らせるなどの行為)がよく見られる ・好きな場所から離れようとしない、飽きないでそこに居座る |
上記の内容で、半数以上が当てはまる場合、自閉症スペクトラム症等の発達障害の可能性がございます。
0歳・1歳・2歳の時期では、自閉症スペクトラム症の特性が出る可能性もある、と言われています。
ただ、一概には言い切ることはできませんので、あくまで目安として確認していただければと思います。
発達相談に関するお悩み等ついては、下記へご相談ください。
1歳~1歳半で発達障害と判断することは難しい
1歳~1歳半頃は、明確に判断することは難しい年齢となります。
かなり症状が強い場合は、ある程度判断が可能ですが、多くの場合、2歳~3歳ころに判断されるケースが多いです。1歳半頃は、発達について個人差が大きく、環境などにも左右されやすい時期のため、たくさん話しかけたり、相手をする機会を増やすことが大切です。
他にも体の発達(身体疾患がないか)の確認も行う
1歳半頃には、ある程度歩くことが出来るようになる子が多いですが
・歩かない
・話さない
・物などを握らない
・親と手をつなぐのを嫌がる
などの特性が強く見られるときは、身体疾患の可能性もございますので、一度受診することをおすすめします。
一歳児~二歳児の発達障害確認ための相談先について
小児科や児童精神科で受診が可能となります。
また、よくわからない場合はお住いの自治体や発達障害者支援センターなどに、相談してみましょう。
相談前には、子供の行動で不思議な点や、おかしいと思う点をメモしておき、医師にそれを踏まえて相談しましょう。
発達障害だった場合に、よく目立つ特性や症状について
自閉スペクトラム症の場合
お子さまが、言葉での理解が難しく混乱してしまうことが多いです。
対策としては幼児期となるタイミングで「絵カード」等を使っての視覚優位のコミュニケーションも、お勧めしています。
言葉をしゃべらない・しゃべるのが遅い
大切なことは、まずは「お話しの楽しさ」を感じさせてあげることです。
お話出来るようになったら、助詞や接続詞の使い方を修正してあげること。
“指導”ではなくて、正しい言い方を教えてあげるだけ。また、他者の存在や関わりに興味を持てるよう誘導してあげます。そしてお子さまの興味に合わせ、声を出す。話す意欲を高めさせていきましょう。「お話が楽しい」と思う気持ちを損なわせないよう、教えていければベストです。
吃音(きつおん)が目立つ
吃音・どもりが目立ち始めるのも1歳~2歳時期となります。
発音がうまく出来ない音があったり「お、お、おやすみ」というように
吃音初期症状が、よくみられる場合、コミュニケーション障害の一種である吃音の可能性がございます。
ただ、一般的に難しい「サ行」「ザ行」「ラ行」については、5~6歳ころまで時間が必要なケースもあるため、焦る必要はございません。
癇癪を起す
嫌なことがあった時、癇癪を起す傾向があります。
その際は、お子さまに拒否の表現方法を、別の行動に代えさせていきましょう。
危険がないように見守り、お子さまの話を聞いてあげましょう。もしそれでも止められなければ、気をそらす(外出したり)ようにして、その後落ち着いたら必ず褒めるようにしましょう。
指差しができない
指差しの発達は、コミュニケーションの土台づくりに大きく影響してきます。お子さまが指差しをしたくなる動機づけ(絵でのトレーニングなど)をおこなっていきましょう。そして自然と、指差しが増えるような環境づくりを推奨しています。
【まとめ】1歳児・2歳児に見られる発達障害の特性をチェック
いかがでしょうか。
上記でご紹介した以外にも、様々な特性の子がいるため、よく観察して他の病院等相談先にも相談しながら、お子さまを見守っていってあげましょう。
年齢によって個人差がありますが、子育ての正しい知識を身に着けていくことはとても重要です。
それによってお子さまへの接し方も安定してきて、出来ることを最大限やってあげられるようになります。
それが結果、あなた自身とお子さまの未来を良くしていくことだと思っています。
気になったら、まずはすぐに受診してみることをお勧めします。
杜のつぐみ療育園では、上記でご紹介したような、特性のあるお子さま達に対して「個別プログラム」の実施や、日々のコミュニケーション力を高める接し方を行っています。
杜のつぐみ療育園の、放課後等デイサービスが気になった場合、ちょっとしたご相談などでも、お気軽にお問い合わせください。
杜のつぐみ療育園では
・コミュニケーションが苦手な子 ・行動コントロールが苦手な子 ・気持ちのコントロールが苦手な子 ・変化に敏感な子 ・注意散漫になりやすい子 |
上記のお子様に対し、見守るだけではなく
・楽しくお話できたら、「楽しくお話できたね。」 ・おもちゃを貸してくれたら「貸してくれて優しいね。」 |
等々、話をする中で「自己肯定感」が高くなる様な、接し方を意識しております。
また、お子様それぞれの特性に合わせた、課題を考え計画に沿っての支援を行っております。 まずはちょっとしたことでも、お気軽にお問い合わせください!
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