せり鍋と聞くと、宮城県の皆様は冬を感じるのではないでしょうか。
せり生産量が全国1位の宮城県では新しい郷土料理として、根付いてきていますよね。そんなせりは、美味しくて栄養素豊富!心も体も喜ぶとっておきの食材なんです。
今回は、冬が旬の食材、せりの栄養や効能かが保存方法までご紹介していきます。
せりとは?
せりは、葉・茎・根を食べることができ、和食には欠かせない香草や野菜として奈良時代にはすでに食されていたそうです。三つ葉と姿は似ていますが、三つ葉は葉が3枚なのに対して、せりは5枚あります。
ハウス栽培されるものは1年を通して出回っていますが、せりの旬は、2~4月です。せり独特の香りは、土耕栽培や、山野に自生する野生のほうが強い傾向にあり、せりの香りが好みの方にはハウス栽培されているせりよりもおすすめです。
せりの主産地は、宮城県・茨城県・秋田県・大分県などですが、宮城県のせりの生産量は国内トップで、湧水に恵まれた名取市上余田や下余田地区、石巻市河北地区で生産が盛んに行われています。
せりにはいくつは種類があり、秋田県の三関せり、島根県の黒田せり、京都府の京せりなどが有名です。特に秋田県ではきりたんぽ鍋と合わせて食されていますね。
せりの持つ栄養素とその効能とは?
せりにはたくさんの栄養素があるのをご存知ですか?ひとつずつご紹介していきましょう。
ビタミンC
皮膚のメラニン色素の生成を抑え、日焼けを防ぐ作用や、ストレスやかぜなどの病気に対する抵抗力を強める働きがあります。 最近はビタミンCの抗酸化作用が注目され、がんや動脈硬化の予防や老化防止にビタミンCが有効であることが期待されています。
Β-カロテン
せりの葉や茎にはβ-カロテンが豊富に含まれています。βカロテンは体内でビタミンAに変換して、皮膚や粘膜を丈夫にしたり、視力の維持や、がんの予防、免疫力の強化、アンチエイジングなど、健康を保つために重要な働きをしてくれます。
オイゲノール
せりの香りは、オイゲノールには、緊張緩和・ストレス抑制(血圧・脈拍数の低下)などの鎮静効果があります。
葉酸と鉄分
葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球の生産を助けるビタミンです。また、代謝に関与しており、細胞の生産や再生を助けることから、体の発育にも重要なビタミンで特に胎児にとっては重要な栄養成分であるといえます。
カリウム
カリウムは、細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つ働きがあります。 ナトリウムを身体の外に出しやすくする作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節するのに役立ちます。
食物繊維
食物繊維は小腸で消化・吸収されずに、大腸まで達する食品成分です。便秘の予防をはじめとする整腸効果だけでなく、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、多くの生理機能が明らかになっています。
せりの栄養を守って食べるには?
ビタミンの特徴として、熱に弱くゆでると湯に栄養が溶け出してしまうといったことがあります。せりはに含まれるビタミンを逃さず摂取するためには、スープや鍋がおすすめです。スープや鍋であれば溶け出してしまった栄養も摂取できます。
せりの栄養は熱に弱いので、火を通し過ぎないことも大切です。さっと火を通した天ぷらや、生で食べたいときは、比較的エグみの少ない水耕栽培のせりがおすすめです。他にも、おひたしや、炊き立てのご飯にせりを混ぜ込んだせりご飯も、シンプルにせりの美味しさを味わえるのでおすすめです。
美味しいせりの見分け方
せりは、葉の緑色が鮮やかで、葉の先までハリがあるものが新鮮です。鮮度が落ちると、黄色くなってしまいます。また、切り口が変色していないかも確認しましょう。スーパーなどで売られているものは根を切り落としているものがもあるので、切り口が茶色く変色していないせりを選びましょう。
せりの保存方法
せりは乾燥に弱いため、新聞紙に包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫に立てて保存しましょう。冷凍する場合はせりと洗い、熱湯でさっとゆでて水にとって冷ます。冷めたら水分をぎゅっと絞り、使いたい長さに切ってから冷凍保存袋に平らに並べ、空気をできるだけ抜いて蓋を閉めてから冷凍庫で保存ができます。美味しくいただくためにも、1ヶ月以内には食べ切るのがおすすめです。
今年もせりを美味しく食べよう!
いかがでしたでしょうか。シャキシャキした食感が爽やかなセリは、美味しくって栄養も豊富。調理が簡単で、どんな料理にも応用できる万能食材です。
ぜひ皆様もせりの美味しさを楽しんでくださいね。
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