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【コミュニケーションの遅れ】ゆっくり成長する4歳児の発達障害の可能性の特徴について【アスペルガー・ 落ち着きがない】

    今回は、4歳児での発達障害の可能性の目安や、4歳頃に多い発達障害の特徴について等を紹介していきます。

    この記事は5分で、下記の内容を理解できます。

    ・ゆっくり成長する4歳児の発達障害の可能性について
    ・ゆっくり成長する4歳児の特徴について
    ・4歳児時点でのコミュニケーションの遅れについて
    ・4歳児の落ち着きがないことを心配する必要があるかについて
    ・ゆっくり成長する4歳児の発達障害の可能性の特徴について まとめ

    では、早速解説していきます!

    ゆっくり成長する4歳児の発達障害の可能性について

    1~3歳とは異なり、4歳頃にもなると身体的な成長も進んできて、自分でできることも増えていきます。

    保育園・幼稚園・療育園での生活でも、年長のポジションになることが多くなり、求められることも増えてくる年ごろです。
    その時期で、喋らなかったり周囲とコミュニケーションを取ろうとしなかったり、激しい癇癪を起こしたりなどの行動が見られると、保護者としては心配ですよね。発達障害の可能性についても、考えてしまうかと思います。

    発達障害の早期発見のメリット

    3歳児になるときの健診で「発達に関して気になる点」があるという結果になることもございます。
    専門医療機関でも、4歳時点では発達障害を確認断定は非常に難しいことがございます。
    そのため、あまり早期の段階で「発達障害では」と心配する必要はございません。

    心配ではなく、子どもの特性に早期で気づいてあげて、それに合わせた接し方をしていくことから、症状改善につながることが多くなり、子ども自身が生きやすくなっていくことが体制つなってきます。

    周囲とコミュニケーションなどで悩んだり、周囲の友人ができない、また何かしらで怒られてばかりという状況を繰り返すことで、お子さまの自己肯定感などが下がってしまい、結果二次障害発症に関連してしまう可能性もございます。
    そのため大事なのは、子どものの特性を理解し、環境や悩みに合わせ、保護者や療育園などでの支援を行なっていくことが必要です。

    ゆっくり成長する4歳児の特徴について

    一般的な4歳児の時点での様子について

    子どもの発達には個人差がございますが、一般的な4歳児は、言語や身辺自立など、他には社会性や学習等については、下記が目安となっております。

    【言語について】
    ・複数の連続でのお願いなどに対応することができる
    ・名前や年齢等、自分のことを聞かれたら回答ができる
    ・挨拶ができる
    ・何かを触った感覚を言葉で表現できる(ふわふわなど)
    ・人の目を見て話したり聞いたりできる


    【自分の自立について】
    ・服の着替え自分でしはじめようとする
    ・トイレのタイミングが自分で分かる
    ・自分の鼻水や、髪の乱れなどの身だしなみに気づいて整えようとする
    ・箸で食べたり、食器を抑えて食べるようになってくる
    ・決定した時間は、立たずにそこで食事をするようになってくる


    【社会性の成長について】
    ・自分で感情を少しずつ表現しはじめる
    ・ルールや役割をある程度理解し、遊ぶことができる
    ・自分と他人の区別がはっきりしはじめる
    ・他人と協力することがある
    ・他人の意見が自分とは違うことを少しずつ理解しはじめる
    ・うまくいかない(思い通りにならない)経験をして、他人の気持ちに気づけるようになる


    【学習について】
    ・1〜10ほどの数字が理解できるようになってくる
    ・物が増えた、減ったなどを把握できるようになってくる
    ・上、下、左、右、前、後、等の、位置関係を把握できるようになってくる
    ・ハサミや、テープ、クレヨンなどの文房具なども使うことができるようになってくる
    ・お絵描きをするようになってくる(顔・身体・手足の全体像を創造した絵が描けるようになってくる)

    上記は目安はなるものの、発達度合いは個人差が大きいため、もし出来ないことがあったとしても心配しすぎる必要はございません。

    他にも、場所だったり人が違ったり、具合が悪い、気持ちが沈んでいるなどの要因によって、出来る幅が変わってくるので、あまり過度に気にする必要はありません。

    4歳児時点でのコミュニケーションの遅れについて

    発達障害は、さまざまなパターンや特性、種類がございます。
    下記の内容も参考になると思いますのでご紹介します。

    4歳頃にASD(自閉スペクトラム症)の傾向が強い子の特徴・特性

    ・一人遊び、独り言が多い
    ・行事などへの参加が苦手で難しい
    ・気に入った言葉を延々繰り返すことがある
    ・興味関心のあることを、中心に、保護者などへ一方的な会話をする傾向がある
    ・言葉の発達の遅れや、コミュニケーションをとることが苦手で難しい
    ・一定の音などの刺激に対し、強い拒否、こだわりがある
    ・特定の物(玩具など)を使うとき同様の動きを繰り返す傾向がある
    ・順位や独自ルールなどのこだわりを持っている
    ・変化が苦手。通常の手順が変わったり、知らない物や場所に行くことを強く嫌がる
    ・夜中に起きたり寝つきが極端に悪いことがある

    4歳頃にADHD(注意欠如多動症)の傾向が強い子の特徴・特性

    ・走ったりするのがダメなところでも、いうことを聞かないで走ることが多い。
    ・集団行動で、座って食事をしたり話を聞く必要があるとき、すぐ席を離れてる
    ・座ってても向きを変えるたりじたばたしたり、常に動いてることが多い
    ・物をなくして探し回ることがが多々ある。

    個人差・年齢差はありますが、共通して見られるリストがあるので、下記記事のチェックリストもご参照ください。(基本4歳でも同様になります)

    【5分で確認】1歳児~2歳児のできること。発達障害の不安を感じた時のチェックリスト【発達障害の特徴・サイン・1歳半】

    4歳児の落ち着きがないことを心配する必要があるかについて

    基本的に子どもは落ち着きがないと考える必要あり

    子どもの成長過程として、基本的に子どもは落ち着きがないものだと捉えることが大切になってきます。
    落ち着かないからこそ、新しいことを試してみたりして、子どもの可能性が広がっていくことになります。
    子どもの怪我や他人に問題を起こすことは注意が必要ではありますが、少々の落ち着きがないことは許容し、見守ってあげることが大切です。

    保護者が落ち着くような環境や整備してあげる

    子どもは大人と比べて、視界や聴覚などからの影響が強く、落ち着きづらいのが特徴です。
    集中してほしい場合は、こういった刺激や影響を減らしてあげる必要がございます。
    おもちゃを目につく箇所に見えないよう隠したり、TVなどをつけない等工夫することで集中しやすくなります。

    他には、短期間集中することを始め、少しできたら休んだり、別のことをするようにして飽きづらくさせることが必要です。これを繰り返し、少しずつと集中できる時間を増やしていくように出来ればベストです。

    危険なことは、止めてあげる必要がありますが、子どもは怒られることが増えて、褒められるケースが減ってしまうと自己肯定感が低下して保護者などへ不信感が強まる場合があるので、今以上に落ち着きがなくなってしまうケースもございます。
    子どもの良い点に目を向けてあげて、保護者が進んでほめてあげることが非常に重要となってきます。

    子どもが興味を持ってくれる別の内容に置き換える

    ずっと座っていることが苦手な子どもに、物やプリントの配布係をしてもらうなど正しく動き回ってよい役割を与えると、喜んで、きちんとやってくれる子どももいます。

    また、正しいことをしているときにみんなの前でほめると、よいことで注目してもらえることを覚え、注目を集めるために落ち着きのない行動をする必要がなくなるため、少し落ち着いてくる子どももいます。
    その子どもの行動の特徴に合った、より許容される他の行動に置き換えることができれば、落ち着かない行動が減ることがございます。

    家庭内で全て対応するのではなく、専門家の力を借りることを検討する

    落ち着かない行動を定期的に、長期間にわたり行ってしてしまう子どもには、病院で検査を受けると
    「注意欠如・多動症(ADHD)」と診断されるケースがございます。ADHDには、薬物療法が効果的なこともございますので、医療機関の力を借りることがよいケースがございます。
    他にも、自治体の保健所・保健センター、教育相談室(教育相談所)等へも相談さ可能です。
    そこから、落ち着かない子どもへの支援について、助言などが得られるため、保護者も前向きな気持ちで対応を進められるかと思います。

    他にも弊園でも、発達障害専門のスタッフが在籍しておりますので、下記よりお気軽にご相談ください!

    ゆっくり成長する4歳児の発達障害の可能性の特徴について まとめ

    不安な場合は、地域の相談機関へ

    上記で紹介しました、チェックリストに当てはまる項目が多かったとしても、発達障害と断定は中々個人で確認することは難しいのが実情です。
    発達障害の診断実施は、医療機関の大学病院・総合病院・小児科・児童精神科・小児神経科・発達外来などへ対しての相談が、必要となってまいります。

    他にも、始めから上記の医療機関受診ではなく、地域内での発達相談窓口へ相談や、発達検査や発達相談を受け、受診するのも方法の一つとなります。

    発達障害特性はあるものの、発達障害診断基準には達していない「グレーゾーン」ケースもございます。
    このケースだと、特性の度合いにより療育施設に通う場合だったり、しばらく経過観察が必要になるケースがございます。(「DSM-5」(「精神疾患の診断・統計マニュアル」第5版)を用いて診断を行うことがございます。)

    子どもの落ち着きのなさには、さまざまな原因があるものです。そのため、ただ注意したり、叱ったりするだけではなかなか効果は見込めません。
    お子さまの特性や、落ち着きをなくしてしまう原因を見極めたうえで、まずは安心させてあげるようにしましょう。今回ご紹介した接し方のポイントを心がけて長い目でお子さまを見守れるとよいですね。

    ゆっくり成長する4歳児の発達障害心配なときの受診先について

    ・地域の療育センター
    ・発達障害者支援センター
    ・児童精神科のある小児科

    の受診をお勧めいたします。
    (不明な点等ございましたら、弊社でもご紹介が可能かと思いますので、まずは下記よりお気軽にお問い合わせください。)

    また、「宮城県仙台市の放課後等デイサービスの選び方」や「発達障害の不安を感じた際のチェックリスト」などの記事もございますので、ご参考にしていただければと思います!


    お子さまのことでお悩みがある場合、ちょっとしたご相談などでも、お気軽にお問い合わせください。
    杜のつぐみ療育園では

    ・コミュニケーションが苦手な子
    ・行動コントロールが苦手な子
    ・気持ちのコントロールが苦手な子
    ・変化に敏感な子
    ・注意散漫になりやすい子

    上記のお子様に対し、見守るだけではなく

    ・楽しくお話できたら、「楽しくお話できたね。」
    ・おもちゃを貸してくれたら「貸してくれて優しいね。」

    等々、話をする中で「自己肯定感」が高くなる様な、接し方を意識しております。
    また、お子様それぞれの特性に合わせた、課題を考え計画に沿っての支援を行っております。 まずはちょっとしたことでも、お気軽にお問い合わせください!

    下記「アドレス」と「お名前」のみの記入で、簡単にご連絡と、園の見学のご相談が可能です。
    発達相談に関するお悩み等ついて、どんな内容でも福祉のプロがお聞きいたしますので、まずはお気軽にご連絡ください!

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