今日は不登校から学校復帰に向けた、自宅での過ごし方をご紹介していきます。
まず初めに、大切にしていただきたいポイントを解説します。
最も重要なのは、心の充電!
不登校というのは、子どもが学校に行かなければならないのがわかっていても、行きたくない気持ちを我慢し続けた結果で起こってしまう現象です。不登校の子どもには、心のエネルギーが枯渇して、頑張れる気持ちが残っていない状態になっています。まずは疲れ切っている心身を休息させてあげましょう。
心身の体力が回復していくつれて、自分から「何かしたい」と思いはじめます。自らで動いたことで「できた!」「頑張れた!」という感覚を得ることは、自己肯定感・自己受容力に後々つながります。
しかし、不登校の自宅での過ごし方はこれで合っているのかと心配してしまうのも、親御さんがそれだけ子どものことを心配しているからこそです。
そこで今回は、不登校から学校復帰に向けた自宅での過ごし方を具体的に解説していきます。
一緒に過ごせる時間で、親と子の関係性を考えてみよう!
不登校というのは自宅で過ごす時間が多く、親と子、人と人として向き合う機会が多くあります。
ですが、親御さんご自身が不登校の子どもを信じ、ありのままを受け入れているでしょうか。
まずは親御さんご自身が、自分の心と感情がどういう状態なのか知ってください。
オススメは筆記開示
本当の気持ちを探るためにおすすめする方法は、筆記開示です。
用意する物は紙と筆記具のみで、やり方は紙にむかって感情を書き出すだけです。きれいに書く必要はなく、頭の中に溢れ出てくる言葉をどんどん書き出していきましょう。うまく言葉に変換できないのであれば、ぐるぐると線を描くだけでもOKです。
文字として可視化することで、自分が本当はどのような感情だったのか、なにを望んでいるのかを知ることが出来ます。
理想像や期待に、子どもをあてはめようとしない
紙に書き出した言葉に、「本当は学校に行ってほしい」「ちゃんと勉強してほしい」もしくは「このままだとどうなるかわからない」といった内容を書いた場合は、子どもの将来を想像し出てきた感情ではないのでしょうか。
親御さんご自身が、お子さんに対しての理想像が強くあると、お子さんは不登校であるということを否定されていると捉えてしまいます。親御さんとお子さんとで考えていることが違っていても、お子さんの気持ちに寄り添うことを大切にし接してあげてください。
それでは、ここからは不登校から学校復帰に向けた、自宅での過ごし方を具体的にご紹介していきます。
不登校から学校復帰へ向けたおうちでの過ごし方。
ミュニケーションをとる
不登校の子は、友人や先生など、学校生活で得られていた会話が、不登校になることで減少してしまい、コミュニケーションが苦手になってしまう子が多くいます。
大人でも、長い時間誰とも会話をせずにいると、いざ話そうとしても言葉がうまく出てこないことがありますよね。
不登校の影響により会話が減っている分、ご家族と言葉を交わしながらコミュニケーションを取り、会話する能力を失わないように気を付けることが重要です。学校に復帰しても、社会に出ても、コミュニケーションは生きていく上で必要なスキルです。会話を楽しむことで、お子さんの気持ちも前向きになっていきます。おしゃべりが過ぎると感じるくらい、お子さんに話をさせてあげてください。
自己肯定感を高める
人と接しないことで孤独になり、自分一人でいると、ネガティブ感情に拍車がかかってしまい、気持ちが塞ぎ込んでしまうものです。
お子さんは心も体も成長段階で、想像以上に焦燥感でいっぱいになり、自分のことを上手に認めてあげることができません。そのような状態のお子さんが学校へ復帰するために重要なのが、自己肯定感です。
どんな些細なことでもお子さんを褒めて、小さな成功体験を積み重ねていくことで、失ってしまった自信を少しずつ取り戻し、自己肯定感を持つことができるようになります。
「褒めて育てる」を心に置いて、向き合っていきましょう。
役割を与える
不登校のおうち時間に役割を与えてみましょう。掃除をする、洗濯物をする、食器を洗う等の家事をお子さんに担当してもらえれば、家族間の会話も増え、規則正しい生活リズムを手に入れることも出来ます。また、役割があることで、お子さん自身が誰かに必要とされている実感を持てます。
人は必要とされることで、自己肯定感を高めることが出来ます。お家ではお子さんに役割をたくさん与えてあげてください。
勉強をして過ごす
学校の勉強が遅れてしまわないように、勉強をして過ごすお子さんはとても多いです。家庭での勉強の取り組み方は、【不登校中の学習はどうするの?その子に合った勉強法とは。】でも紹介していますので参考にしてくださいね。
他にも、
・趣味や好きなことをして過ごす ・ボランティアや習い事に参加する ・友だちと遊ぶ機会を作ってみる |
など、取り組み方や過ごし方は様々です。子どもとのコミュニケーションを通して、興味の扉を開けてあげましょう。
学校復帰へ向けて、自宅での過ごし方が大切な理由。
今回は、不登校から学校復帰に向けた、家自宅での過ごし方を解説していきましたが、不登校中は好きなことをして過ごすお子さんが多いのが現状です。
ただし、好きなことだけをしていると、昼夜逆転などの「生活習慣の乱れ」や、勉強していないことによる「学力不足」が、学校生活に戻る際の障害になり得る場合もあります。
まずはご家族の方が手助けしてあげながら、お子さんが生活の基盤をつかめるよう支援してあげてくださいね。
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